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アビの長い一日 [アビです]

なし崩し的に終了してしまったように思われる、「アビです」シリーズですが、
アビは、2年くらい前から週に1度の通院、輸液注射を続けながらも、元気にしとるとです。
週に1度病院に行っているとは思えない食欲です。

ま、その飼い主も、月に一回病院に行って、大量の薬をもらっているとは、
思えない食欲なのですから、仕方ないか(爆)

さて、先日、彼女にとっておそらく、精神的に長い一日があったので、そのことを
お話ししようと思います。
それには、まず、彼女の生い立ちをお話する必要があるのですが。

彼女が我が家に来たのは、13年くらい前のことなんですが、その時彼女はすでに、
出産も経験した、オトナの女でございました。(おそらくは、一歳での出産というヤンママだったと思われます。)

彼女は、ウチに来る前、ある愛猫家の女性に保護されていたのですが、その方は
様々なところから、捨て猫を保護していらっしゃる方で、アビもその中の一匹でした。
もちろん、預かった猫たちは基本的に里親を探すようですが、貰い手のない子達は彼女が面倒をみています。

その「アビの元お母さん」曰く、アビが彼女にもらわれた経緯というのは、某新聞販売所で働く学生さん達の寮に捨て猫だったアビが迷い込み、そこで、赤ちゃんを産んでしまったんだそうで。
しばらくその寮の学生さん達で面倒を見たのですが、赤ちゃんまでいるとなると、困ってしまい、
人づてにその愛猫家の方が様々な猫を受け入れているという話を聞いて、相談に行き、
「わかりました、親子まとめて、面倒見ましょう。」ということになったのだそうです。

で、その元お母さんは、里親探しに奔走し、次々アビの子供たちは貰い手が決まっていったのですが、大人のアビには、なかなか貰い手がつかず、しかも、協調性のないアビは、他の猫たちとの折り合いが悪く困っていたようなのですが、これまた、人づてに
「たぶんKayoさんとこなら、以前飼っていた猫が死んで寂しい思いをしているから、いいんじゃないか?」という話になり、
「とりあえず、おためし期間として、一度家に連れて行ってみませんか? お気に召さなければ、
返品も可能です。」ということで、我が家に連れてこられ、その後結局13年くらい居座っているわけです。

さて、何でこんな長話をしているかというと、そのアビの「元お母さん」の家は、13前当時は、我が家と少し離れていたのですが、最近その方が我が家の近所にお引越しをされたのです。

で、だったら、アビに会いたいということで、13年くらいぶりのご対面となったのです。
「元お母さん」が我が家にいらっしゃっいました。
そもそも、猫にしては、珍しいくらい人見知りをしない猫なので、「元お母さん」を忘れてしまったとしても、そう失礼な態度はとらないと思っていたのですが、その日のアビの反応は興味深かった。

ま、誰にでもするように、鼻をクンクンさせて、挨拶はしました。「元お母さん」が抱っこしようとしたらそれは、嫌がりました。
ま、基本的に抱っこは嫌いなんですが。
態度としては、結構そっけない感じだったのですが、私がキッチンでお茶の用意などしていると、アビがついて来て、ジーっと私を凝視しているのです。私に何かを聞いている「疑問文」の目をして。はじめは、「あの人誰だっけ?」
という疑問文かと思っていたのですが、とにかく落ち着かない様子。
長年暮らしていると、少なくとも、何かを聞きたいことがある目ってのは、わかるんです。
彼女が聞きたいことが何なのか、わからない場合も多々あるのですが。

で、なんだかんだで、私の家族と「元お母さん」がいるリビングのテーブルの下(これがアビの定位置なんですが)にアビはすわり、
なんとなく、私たちの会話に耳を傾けている風でした。私たちが「元お母さん」と話している間、ずっとそうしていました。
2時間近かったんじゃいでしょうか。

「元お母さん」が帰る頃になって、アビは、彼女のところに行き、その手をまた[クンクン」して挨拶をしていました。

同じ言語を持たないので、想像でしかないのですが、アビはおそらく、「元お母さん」を忘れてはいなかったと思います。
もし、忘れていて、完全に知らない「お客さん」と認識したのであれば、そんなに落ち着かなくなることはない猫なのです。
帰る頃になっての挨拶も「忘れてないよ。またね。」ってことだったように思います。

そう考えるとキッチンで私に訴えかけていたのは、「もしかして、私また、元のオウチに行くことになるの?」という問いかけだったんじゃないかと、
推察しているのです。

元お母さんが帰った後は、ぐっすり寝ておりました。なんか疲れたようにも見えました。
SN3J01660001.jpg

完全に私の想像の粋での話しで、動物との付き合いのない方には、わかり難い話かもしれず、恐縮ですが、
そんな、アビの長い一日でした。
SN3J01630001.jpg

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コメント 4

Chrosawa

>完全に私の想像の粋での話しで、

いやいや、拝読する限り、大体あってる(笑)ように思います。

アビ様は、食欲があるのに週一「輸液注射」なんですねぇ。


by Chrosawa (2010-01-22 12:04) 

Kayo

>Chrosawaさん
どうも
輸液を続けたことで、血尿がなくなったので、やめられないでいるんです。ひょっとしたら、回数減らすなり、そういうこと考えてもいいのかもしれないんですよね。その辺を獣医さんと相談するのって、難しいんだなー。でも今度ちょっと聞いてみよう。回数減らしちゃまずいですかって。
by Kayo (2010-01-23 23:34) 

通りがかりのもの

私は、遠い実家に猫を残して嫁に来ました

猫は、少なからずのご縁があった人のことを
覚えていると思います


アビちゃんにどうかよろしくお伝えください

また、通りかかるかもしれません

ありがとうございましたとだけ、今、言いたいです
by 通りがかりのもの (2010-08-28 09:58) 

Kayo

通りすがりさん

書き込みありがとうございます。
そうですね。猫は実はかなり色々なことを理解していると私は思っています。
アビは、この酷暑にもとえいあえず負けず、がんばっています。

ちょっと食欲落ち気味だけど、牛乳だけは、大好きでよく飲みます。
牛乳でお腹壊すネコも多いらしいんですが、アビは、一度もお腹を壊した事がなく、「鉄のお腹をもつ女」と呼んでいます。(笑)

また通りかかって、下さいね。
by Kayo (2010-08-28 20:42) 

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