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K先輩 [徒然なるままに]

先日大学時代の先輩の命日に大学時代の先輩、同期、後輩と会った。

私が大学時代に所属していたクラブは、かなりベタな文科系であるにもかかわらず、
ノリは、結構体育系だった。
毎日、昼練(我々はそれをヌーンプラクティスと呼んだ)があったから、お昼ご飯はその前後の空き時間に、学食のクラブの専用席のようになっている、「たまり場」ですませていたし、授業後の活動の後も、部室にいることが多かったし、飲み会も多かった。
そんなわけで、大学4年間の中で、このクラブの仲間と過ごした時間は、かなりのウエイトを占めていた。

卒業して、それぞれ当然バラバラの道を歩いてきたわけで、私の場合、何度が転職も繰り返したし、
そんなこんなで、その時その時「今」を生きるのに一杯一杯で、実はその仲間とも、疎遠になっていた。

私の2年上で、30歳の若さで亡くなったのが、K先輩。
彼が入院した時には、お見舞いにもいった。
でも、その先輩が亡くなった時に、お葬式にかけつけることはできなかった。
もう四半世紀近く前の1月のことだった。
確か当時私は子供に英語を教えていて、英語ミュージカルなんかに携わっていたこともあって、土日もなく、働いていたので、その忙しさを、口実にしてしまったんだと思う。

一昨年の暮に、某SNSで、K先輩の同期のある先輩と連絡をとるようになり、「年のはじめに、毎年有志が集まって、お墓参り、そしてその後に毎年同じ店で集まっているから、Kayoちゃんも来ない?」と誘われ、誘われるままに、昨年の1月にこの「K先輩の会」に参加させていただいた。クドイが、ほぼ全員、四半世紀ぶりにお会いした。話はじめると、皆、その当時に精神的にワープするので、不思議とそれだけの時間が流れていたという違和感を感じなかった。先輩達が大切にK先輩の写真をアルバムにしていて、そして、その後ほぼ四半世紀(クドイ)の間続いている「K先輩の会』の写真なども拝見した。K先輩は、私にとっては、とても大人な存在だった。当時の2年の差というのは、とても大きくて、10歳くらい年上くらいの感覚を私は持っていた気がする。
でも、久々に見たK先輩の写真は、とてもとても若くて、それがなんだか悲しかった。

昨年の4月に私は病気になった。
K先輩は、私が診断されたのと同じ種類の病気だった。(この病気、種類が色々複雑なので、その意味で同じと言えるかどうかは、疑問な部分もあるが)私に診断が下った時には、やはりK先輩のことを思った。

昨年の夏頃からこのblogでも呼びかけた署名の件、この「K先輩の会」参加者の方々にもお願いをした。
昨年の「K先輩の会」に私が参加していなければ、お願いすることは、なかったと思う。
お願いした時に、何人かの方からメールをいただいた。そのことで、随分心強く思った。病「気」ってくらいで、病人にとって、気の持ちようは本当に大切なんだと思う。もちろん例の薬を、私が多きな副作用なく飲み続けることができ、また、その薬の効果が私には高かったという、物理的幸運はあったと思うが、同じくらい、大切だったのが、「いかに気持ちが病気にならないようにするか」だ。
私の主治医がよく言ってくれた言葉。入院中も、「毎日でも外出許可出してあげるから、近くのデパートあたりまでなら、行ってきていいですよ。病院の中にずっといると、気持ちが病気になちゃうよ。」ってな具合に。もちろん、外出が可能な安静度の治療だったから、できたことなのだが。
話がそれましたが、それだけ、気持ちの面で、その大学時代の仲間に救われたわけで。
もちろん、他にも家族、職場の仲間、ネットの仲間、色々な方に救われました。
なんか、こう書くと、私がものすごく前向きのように、聞こえてしまいそうで、それは、私の本意ではく、ブラックな私も確実に存在しておりますし、今本当に辛い治療に向き合っている人からしたら、こういう言葉は、読むのが辛いものだと思うので躊躇もある。

でも、なんだかやっぱり不思議です。20年以上会っていなかった皆さんに、「K先輩の会」ということで久々に会ったその年に、自分もその先輩と同じような病気と診断され、その先輩の仲間に救われている。
だから、今年もこの会に顔を出しました。「なんとか、仕事に戻りました。」って。

ちなみに、このK先輩の会は、「毎年同じ日、同じ時間に同じ場所集合。その時間に間に合わない人は、毎年同じ店に直行すること」ということで、行われている。


*なんだか、「である」調の中に「ですます」が混ざっている小学生だったら、バリバリ減点の文章でだな。ま、許して下さいませ。

写真は本文と全く関係のない新宿新年のイルミネーション

SN3J0187.jpg


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